科研費・新学術領域研究(研究領域提案型)公募研究のお知らせ

公募研究について事務局宛に追加の案内がありましたので,お知らせいたします。

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日本藻類学会の皆様

 新学術領域研究(研究領域提案型)「ネオウイルス学:生命源流から 超個体、そしてエコ・スフィアーへ」では、公募研究(2年)を募集しています。奮ってご応募ください。

単年度当たり(1年間)の応募額 500万円を上限とする研究を5件程度、300万円を上限とする研究を8件程度、200万円を上限とする研究を3件程度を採択する予定となっています。

詳細につきましては、下記をご確認ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

----------- 以下公募情報詳細 -----------

領域略称名:ネオウイルス学
領域番号:3805
設定期間:平成28年度〜平成32年度
領域代表者:河岡 義裕
所属機関:東京大学医科学研究所

 46億年の地球史において、生物は変動する地球環境に対応しつつ、生態系というシステムで生存してきた。生態系を構成する生物群は古細菌・真正細菌・真核生物とされ、ウイルスの存在は黙殺されている。しかし地球上には推定10E31個ものウイルス粒子が存在し、いずれかの生物に寄生していることを鑑みると、ウイルスが生物の生命活動や生態系に影響を及ぼすことは想像に難くない。しかしながら、従来のウイルス学では、病原微生物であるウイルスを対象とした研究に偏重しており、自然界でのウイルスの存在意義を解明する自然科学的な研究はほとんど行われていない。
 本研究領域では、ウイルスを地球生態系の構成要素として捉え、ウイルスが生物の生命活動や生態系に及ぼす影響やその機能メカニズムを解明するために、「ウイルス生態システム制御学=ネオウイルス学」という新しい学術分野の創出を目指す。
計画研究における研究項目の内容については、以下に示す。
A01 「共進化」 内在性ウイルス遺伝子の宿主生物における役割やウイルスと宿主の 共進化に関わる分子基盤の解析
A02 「共生」ウイルス共生による生物の生命活動の制御機構の解析
A03 「多様性」多様なウイルスの新規増殖メカニズムの解析、 宿主生物や生態系における役割の解明
 公募研究においては、計画研究だけでは不十分な分野を補完するとともに、計画研究の裾野を広げていく提案を募集する。計画研究全体として効率的に新規知見を集積するという観点から、マイクロバイオームを駆使した研究や、生体恒常性学・環境生態学 などの学問分野からウイルスによる生態系制御システムの解明に挑戦する提案を歓迎する。また本研究領域では、多様な生物や幅広い環境から採取された膨大な量と種類のビッグデータを用いた、マクロな視点に基づくシステム生物学的手法によって解析を行う必要があるため、データサイエンスの専門家に対しても門戸を開き、生態系制御システムという究極の複雑系に挑戦する研究を歓迎する。病原微生物としてのウイルスを研究対象とする従来のウイルス学とは異なり、ウイルス学の新機軸を創成するという熱意を持った独創的で斬新な提案や、若手研究者、女性研究者、ウイルス学以外の学術領域の研究者からの提案を歓迎する。

応募上限額(単年度) 採択目安件数
500万円 5件
300万円 8件
200万円 3件

応募に必要な書類は下記webpageよりダウンロードできます。公募要領のp.65に本応募の内容が掲載されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1376435.htm

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